北欧カルチャーマガジン「Fika」2020年人気記事ベスト10を発表

北欧カルチャーマガジン「Fika」2020年人気記事ベスト10を発表

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石澤萌(CINRA.NET編集部)

いよいよ3位から1位まで。もっとも読まれた記事は、あの人気作品の解説?

第3位:黒沢清の語る映画界 深夜労働やモラルの欠如は作品の質を左右する

撮影:黒羽政士
撮影:黒羽政士

「働き方改革」が進められ、劣悪な労働環境が見直されつつある近年。しかし、映画をはじめとする映像制作の現場では、いまだに長時間労働や低賃金のイメージがはびこる。

最新作『スパイの妻』で『ベネチア国際映画祭』銀獅子賞を受賞した映画監督・黒沢清は、そんな現場の「当たり前」に従うことなく、作品の質をより高めるためにも労働環境に配慮するという。

著名な映画監督に、作品ではなく労働問題について語ってもらうという異例の記事が、第3位にランクインした。

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第2位:オードリー若林「生きづらさ」の答え。あるべき論から自由になる

撮影:前田立
撮影:前田立

2020年10月に記事アップと、ランキング集計時点でわずか10日あまりしか掲載されてない、オードリー・若林正恭のインタビュー記事がなんと2位に。2016年に自身のキューバへの旅を書籍化した『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』の文庫化を記念したインタビューだ。

かつて「人見知り芸人」と呼ばれた若林は、自身の感じる「生きづらさ」の原因を新自由主義的な仕組みなのではないかと気づく。自己肯定することの難しい東京で、どうやって生きていくか? 「おじさん論」も含め、この社会でサバイブするための方法を学ぶ。

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第1位:『ミッドサマー』はなぜこんなに怖いのか?幸せな村人たちの狂気

 

映えある第1位に輝いたのは、鬼才アリ・アスター監督の今年2月公開映画『ミッドサマー』。観た人を恐怖に陥れると話題になった、ホラー映画だ。

舞台となるのはスウェーデンの秘境の村。90年に一度の祝祭が開かれるという村に、その村出身の留学生アテンドのもと4人の旅行者が訪れる。おいしい食事、フレンドリーに歓迎してくれる村人たち、でも、どこかおかしい……。

人の価値観は、その人が育った環境や文化によって形成されるところが大きい。誰かにとっては当たり前のことも、ほかの誰かにとっては「信じられない異文化」なことも多々あるだろう。『ミッドサマー』では、そうした独自文化や習慣を恐怖に昇華させている。

本コラムは若干のネタバレを含むが、まだ未見の人も、映画は観たけど記事はまだ……という人にも読んでほしい。

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「直球」だけじゃない北欧の姿を届けたい

10位から1位まであらためて紹介してみて自明なのは、Fikaでは「北欧」と聞いてイメージされるもの以外の、「直球」だけじゃない北欧の姿を映し出そうとしているということ。それゆえ、もしかしたら「変化球」に収まらない「ボール」な記事もあるかもしれないが、少しでもまだ見ぬ北欧の価値観や考えを伝えられたらと願っている。「Fika」はこの11月で誕生から2年半。これからも一味違う北欧カルチャーを届けていくので、目を通してくれたら嬉しく思う。

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