フォロワー100万人超のミスターヤバタンが追い求める笑いの高み

フォロワー100万人超のミスターヤバタンが追い求める笑いの高み

インタビュー・テキスト
柳澤はるか
撮影:鈴木渉 編集:飯嶋藍子
2020/02/19
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「本当にびっくりしたー!」のセリフでおなじみ、ミスターヤバタンは、ノルウェー出身のコメディアン。テンション高めのキャラクターで日本各地に出向いては、街中の人々と触れあい、日本のカルチャーや風物詩を面白おかしく紹介する動画をSNSに投稿している。

これまでSNS上で公開した動画は100本以上。現在、Instagramのフォロワーは46万6000人、TikTokでは100万人以上ものフォロワーを抱え、街を歩けば若者から「あ、ヤバタン!」と声をかけられるほどの人気ぶりだ。

ミスターヤバタンの動画は、いつも笑顔にあふれ、そして見た人をまた、笑顔にする。このように愛されるキャラクターと、彼の「笑い」のスタイルは、一体どのようにして生まれたのだろうか? そもそもなぜ彼は、日本を活動の地に選び、日本語でお笑いをやり始めたのか。「日本の芸人になりたい」と語る彼の想いを聞いた。

私の目標は日本人を笑わせること。他の国でバズってもあまり満足はできませんでした。

―そもそも、ヤバタンさんはなぜ日本に興味を持ったんですか?

ヤバタン:まだノルウェーにいた高校生の時、たまたま、『ガキ使』(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』)の「笑ってはいけないシリーズ」の動画を見たんです。昔から演技などを勉強していたので世界中のコメディを見ていましたが、こういうお笑いは見たことがなくて「何これ!? すごい面白い!」と思って興奮したんです。構成がしっかり練られたお笑いが新鮮で。

ミスターヤバタン
ミスターヤバタン

―その後、実際に日本にいらっしゃったんですね。

ヤバタン:『ガキ使』をきっかけに、日本の音楽、映画などにも興味を持つようになって、2012年に初めて日本を2週間旅行したんです。そこで、お笑い以外にもいろんな文化や人に実際に触れて、「ああ、やっぱり日本が好きだ!」と思ったので、2013年に改めて日本に来て、半年ほど日本語学校に通いました。

―その時から、日本でお笑いをやろうと考えていたんですか?

ヤバタン:はい。いつか日本でお笑いをやりたいと思ってました。それで2014年から、Instagramに動画を投稿し始めたんです。その時はまだ、今のヤバタンのキャラクターはなくて、モノマネとか『ガキ使』の真似みたいなことをしていて。

―そこからヤバタンさんがSNSでブレイクするまで少し時間があいていますが、どんな活動をしていたのですか?

ヤバタン:日本語学校に行ったあとは、一度ノルウェーに帰ったんですけど、2017年春にワーホリで、また日本に来て。最初は芸能のフィールドに入るために役者のオーディションばかり受けていたんですけど、全然受からなくてお金がなくなってしまったんです。

だから、英会話の先生と保育園の先生の仕事をかけもちして、仕事のあとに動画を作る、という生活でした。けっこう忙しくて大変で、動画を作っていても、見てくれる人が全然いなかったから、もう辞めようと思うこともありました。

ミスターヤバタン

―そうだったんですね。そんな状態からなぜ動画に力を入れて取り組むようになったんでしょう?

ヤバタン:当時住んでいたシェアハウスの外国人の友だちが、私の動画を見て「すごい面白いよ!」と言ってくれたんです。それでちょっと自信を持つことができて。

―「面白い」と言ってもらえたのは、どんな動画だったんですか?

ヤバタン:イギリス人のモノマネをした動画です。これは実は2017年の8月に、オーストラリアですごいバズったんです。それはもちろん嬉しかったけど、私の目標は日本人を笑わせることだったから、他の国でバズってもあまり満足はできませんでした。

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プロフィール

ミスターヤバタン

コメディアン / 動画クリエイター。ノルウェー出身、日本在住。日本のお笑い文化に惚れ込み、来日。Instagramを中心にSNSで、日本各地をレポートするコメディ動画などを投稿し話題に。現在、NHK WORLD『Kawaii International』などにも出演中。

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