戸田真琴×飯田エリカが語らう、魂が喜ぶように生きることが大切

戸田真琴×飯田エリカが語らう、魂が喜ぶように生きることが大切

2020/04/17
テキスト
飯嶋藍子
撮影:垂水佳菜 編集:石澤萌(CINRA.NET編集部)

人生で大切なのは、自分が本当に喜ばしい日々を送ることだけ

38歳でまだ処女、未婚、彼氏も居ません。
婚活もしてきましたが、疲れてしまって、今は一人で生きる事も考えています。
まこりんは今後、どの様に生きて行くか決めていますか?

戸田:女の人がひとりで生きていくのって今でも難しいことになってしまっていますよね。人生は絶対に自由だし、女性だからこうすべき、男性だからこうすべきっていう考え方は絶対に嘘って信じて生きてます。

女の子がひとりで生きていくためにはどうしても強くならなきゃいけないという状況自体がひどいなって思う。弱いままでひとりで生きていくことがどうしてできないんだろうって。質問をしてくれた方はすごく自分を客観視されていて、婚活もチャレンジして、そのうえでしっくりこないっていう答えにたどり着いているのだから、なんの苦しみもなくひとりで生きることが祝福される世の中になってほしい。私は絶対に祝福します。

戸田真琴

戸田:私は、人生って何か大きなものをなさなきゃいけないんじゃないかっていう思春期特有の意識を持ったまま大人になってしまったなと思っているんです。それがたとえば映画を撮るとか、本を出版することかもしれないけど、女性だとそのなかに、いつかやらなきゃいけない大きなイベントのような感じで結婚と出産があって。とくに出産は年齢的なリミットもあるから、順風満帆にそれを実行できる人って相当人生がうまくいった人なんじゃないかな。あまりにも簡単にはできないことだと思います。

飯田:それをしなきゃいけない圧に頑張って従った結果、ちょっとした歪みが生まれてる感じもありますよね。自分の正直なところをちょっとどこかで殺して、一般的にはこれが幸せだっていうレールに乗らなきゃっていう違和感に慣れてしまう人っていると思うんです。

戸田:そうだよね、自分の魂が本当に喜ぶ生き方って本当に人によるんだと思う。綺麗事かもしれないけど、人生で大事にすべきことって、そこだけなんじゃないかな。だから大きなことを成さなきゃいけないんだっていう気持ちに対して、そんなことないなって最近気がついたんです。1日のなかで、自分の何か大事な思いを殺していないだろうかとか、そういうことを問いかけて、自分にとって本当に喜ばしい日々を送ることだけを目指せばいいんじゃないかなと思っています。

左から:戸田真琴、飯田エリカ

性を考えることで見えてくる、女でも男でもくくれない、ただ「ひとりの人間」という姿。戸田の言うように女性も男性も、その枠に押し込められた傷だらけの隣人なのかもしれない。その枠から自由になって、隣人同士で手を取り合うそんなきっかけをくれるような言葉の数々に、来場者も熱心に聞き入っていた。

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イベント情報

『わたしが、わたしを愛する日 -戸田真琴が贈る映画上映×トークイベント-』
『わたしが、わたしを愛する日 -戸田真琴が贈る映画上映×トークイベント-』

2020年3月22日(日)
会場:渋谷ヒカリエMADO

プロフィール

戸田真琴(とだ まこと)

2016年にSODクリエイトからデビュー。その後、趣味の映画鑑賞をベースにコラム等を執筆、現在はTV Bros.で『肯定のフィロソフィー』を連載中。ミスiD2018、スカパーアダルト放送大賞2019女優賞を受賞。愛称はまこりん。初のエッセイ『あなたの孤独は美しい』を2019年12月に、2020年3月には2冊目の書籍『人を心から愛したことがないのだと気づいてしまっても』を発売した。

飯田エリカ(いいだ えりか)

1991年東京都出身。2013年少女写真家として活動をはじめる。自らの少女時代の記憶をもとに今だからこそ写せる少女、女の子を撮影した“少女写真”という表現を追い求め作品を制作。女の子たちのための写真活動を志している。19年から女の子を撮る女の子のコミュニティー『またたく女の子たち』を主催している。

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