加賀美健ととんだ林蘭による創作企画。2人に学ぶ「ひらめき方」

新型コロナウイルス感染症の影響による緊急事態宣言が解除されたあと、街は少しずつ賑わいを取り戻しつつあるが、まだまだ、多くの人が以前よりも長い時間を自宅で過ごしているのではないだろうか。そんな状況下において、家の中でも発想を転換することで物事を楽しむためのヒントを教えてもらうため、ひらめきに満ちた作品を生み出し続けている、アーティストの加賀美健ととんだ林蘭に話を聞きに行った。

自宅で過ごす時間が増えたなかで、ペットに関心を持ったり、実際に飼うことにした人も増えたのではないだろうか? ということで、今回は加賀美のスタジオにお邪魔し、その場にあるものを自由に使い、ひらめきを形にする「実践編」として、「ペット」をテーマに2人に即興で作品を制作してもらった。果たして2人はどんな「ペット」を制作したのだろうか? 自分が面白いと思うことを貫き通すことや、その先で見えてくるアイデアやひらめきについて話してもらった。

加賀美健のスタジオを訪問。珍妙なコレクションの数々に興奮しつつ、作品を作っていく

巨大なひょっとこのお面、メルカリで購入した絵画やかっぱのオブジェ、大小さまざまなぬいぐるみなど、国内外で購入された大量のコレクションと、自身の作品がぎっしりと詰まった加賀美のスタジオ。初めてスタジオに訪れたとんだ林と取材チームは、気になるアイテムをひとしきり紹介してもらい、素材になりそうなものを物色しながら二人は制作を進めていく。

加賀美健(かがみ けん)
現代美術作家。1974年東京都生まれ。東京を拠点に制作活動を行う。国内外の数々の個展・グループ展に参加。ドローイング、スカルプチャー、パフォーマンスまで表現形態は幅広い。アパレルブランドとのコラボレーションも多数手掛ける他、自身の「STRANGE STORE(ストレンジストア)」を構え、店内では自身のコレクションや若手アーティストの展示なども行っている。
とんだ林蘭(とんだばやし らん)
1987年生まれ、東京を拠点に活動。コラージュ、イラスト、ぺインティング、立体、映像など、幅広い手法を用いて作品を制作する。猟奇的でいて可愛らしく、刺激的な表現を得意とし、名付け親である池田貴史(レキシ)をはじめ、幅広い世代の様々な分野から支持を得ている。

スタジオに入って最初に目につく、巨大なひょっとこは、地方の土産物屋で手に入れたとのこと。真ん中のひょっとこは、売り物ではなかったものだが、店主へ熱意を語り、譲ってもらったのだそう。

左から:とんだ林蘭、加賀美健

リアルな犬のぬいぐるみや、巨大なアルフォート、赤いきつね、うまい棒、クレラップなどを模した作品が置かれた一角。アルフォートは美大生による作品を購入したという。

棚に並ぶたくさんのうんちのオブジェ。加賀美曰く「これ全部本物だからね(笑)」とのこと。棚の奥の段ボールには、娘のたんちゃんが作ったマンガやイラストなどが保管されている。「学校から帰ってきたら、いつも紙に何か描いているので、全部とってある」という。

ケースからコレクションを出して物色中。
室内を探索する、とんだ林。
制作中の加賀美。

開始20分程度で作品を作り上げた2人。別室に移動してインタビューへ。編集者に座布団がわりのクッションを出しながら「面白かったら(座布団を)増やしますから」と加賀美が告げ、インタビューはスタートした。

それぞれの作品を解説。2人が描く「ペット」

―それぞれ作ったものを解説していただいてもいいですか?

とんだ林:ハムスターを飼っているので、ペットといえばハムスターだなと思って、つがいのハムスターにしました。

とんだ林蘭の作品『近未来』。

加賀美:トイレもちゃんと2つあるね。

とんだ林:ちょっと格が高いリッチな生活をしているハムスターをイメージしました。ハムスターって共食いしちゃうから、実際には多頭飼いできないんですよ。だからつがいで飼えたらいいのになという理想も込めています。ハエも便器も、加賀美さんのスタジオにたくさんありましたよね。このラーメンは何かの付録ですか?

加賀美:これはガチャガチャ。ネジを回すと箸が動くの。たんちゃん(加賀美さんの娘さん)が、ガチャガチャが好きだから、歩いていて見つけると、絶対チェックする。最近のガチャガチャってすごいよね。

とんだ林:へええ。

―加賀美さんの作品も解説をお願いします。

加賀美:おたまじゃくしです。子どもの頃、おたまじゃくしをたくさん採ってきて水槽に入れて外に置いておいたら、陽に当たったおたまじゃくしが全部溶けてしまったことがあって。水槽の中が真っ黒な水になって悲しかったんですよ。これは靴下の中にタオルを入れて、紐を付ければ完成です。

加賀美健の作品『くろちゃん』。

とんだ林:誰でも真似して作れるのがいいですね。

加賀美:そう、ひもと靴下があれば作れる。あえて目玉をつけずに、これくらい気持ち悪い感じの方がいいんじゃないかな。

とんだ林:この靴下は加賀美さんが履いていたものですか?

加賀美:そう。パンツとかも何かに使えるかなと思ってとってある。

―そういえばスタジオの壁にもビリビリに破かれたトランクスが貼ってありましたね。

ビリビリのトランクス(撮影:加賀美健)

加賀美:あれは犬に噛まれたっていう体なの。

とんだ林:(笑)。

―お互いが作ったものについてはどういう感想を持ちましたか?

とんだ林:やっぱりさすがだなって。

加賀美:とんださんもだよ。ゲーテの本を持ってきたときは「きた!」と思った。

とんだ林:この本、読んだんですか?

加賀美:買ったまましまい込んでいたから、読んでないね。だから最初、とんださんが持ってきた本かと思った(笑)。

とんだ林の作品の背景に置かれた『ゲーテ格言集』

メルカリで購入したかっぱやトム・クルーズの似顔絵など、コレクションの一部を紹介

―スタジオいっぱいのコレクションがとにかく圧巻でした。

加賀美:とりあえず買っておけば何かに使えますから。基本的に、高いものは買わないんだけどね。安物買いの銭失いです。

大きな腕時計や人形などが並ぶコーナー
メルカリで購入したドローイング
メルカリで購入した、トム・クルーズの似顔絵など

とんだ林:スタジオにある中で一番高かったものは何ですか?

加賀美:でかいひょっとこは3万円ぐらいしたかな。

とんだ林:手作りのかっぱのオブジェはいくらぐらいしたんですか?

―あの人形は、加賀美さんにかっぱブームが訪れていた際に、メルカリで「かっぱ」と検索して見つけたということでしたね。

加賀美:あれは2~3,000円だったかな? メルカリって、高い値段をつけて売っているものは大体面白くないんだよね。

メルカリで購入した、カッパのオブジェ(撮影:加賀美健)

加賀美:とんださんも財布の紐は固くない方でしょう?

とんだ林:次にいつ出会えるかわからないものは、とりあえず買っておくことが多いです。食品サンプルが好きでよく買うんですけど、結構高くて。2万円ぐらいする、ずっしりした大きなチーズの食品サンプルを買ったことがあります。

とんだ林が購入したチーズの食品サンプル

加賀美:とんださんみたいに、ハイブランドのものと食品サンプルを両方買う人って、なかなかいないだろうね。

とんだ林:最近はもう家に置ききれないから、どうしようかなと思っていて。しまっておくと出すのが面倒になって忘れちゃうんですよね。でも、今日加賀美さんのスタジオを見て、ものを集めるのはやっぱりいいなと思いました。

加賀美:あの部屋が借りられなくなったら大変だよ。全部捨てるしかない。

とんだ林:メルカリに出すしかないですね。

―永久にメルカリで循環していく(笑)。

Instagramは、ひらめきを忘れないためのメモ。フォロワーからの反応で気づくことも

とんだ林:昔は、毎日何か作ってInstagramに載せていたんですけど、最近は仕事として依頼された制作ばかりになってしまってて。仕事で時間をかけてものを作ることもすごく楽しいし、やっていることは自分の中で変わらないんですけど、誰にも依頼されずに、ただただ作ることが最近できていなかったんです。

またやりたいなと思っていたけど、そういうことって習慣にしないと、なかなか出来なくなるんですよね。だから、今日はリハビリのような気持ちでした。加賀美さんの部屋はいろんなものがあるから、ものづくりに向き合いやすい環境ですね。

加賀美:そうだね。起きたらまず、用もないのにあの部屋に行くもん。

とんだ林:何か作ろうと思って行くんですか?

加賀美:いや、そういうわけじゃないんだけど、とりあえず行くと「じゃあ、お面でもかぶって写真撮るか」って思いつく。思いついたアイデアはなるべくその場で形にして残すか、メモに書くようしていて。写真に撮ったらその場ですぐSNSにあげることは心がけているかな。

加賀美のInstagram

―それはどうしてですか?

加賀美:飽きちゃうから。次の日見ても面白くなくなっちゃったりするしね。別にSNSにあげる必要はないといえばないんだけど、投稿する癖がついていて。その日に思いついたアイデアとか、外で見つけた面白いものをアップしておいて、あとで自分が見返すためのメモみたいに使っているんです。とんださんは物忘れってする?

とんだ林:あとでやろうと思ってメモしておいて、読み返して何がしたかったかわからなくなることはありますね。

加賀美:僕は物忘れもするから、「犬に噛まれたビリビリのパンツおもしれえな」って思ったら、すぐビリビリにして貼っておかないと忘れちゃう(笑)。

―すぐ作るのは物忘れ対策でもあるんですね(笑)。加賀美さんはメモがわりにInstagramを使っているということですけど、とんだ林さんはどうですか?

とんだ林:私も見る人に向けてというよりは、「このときはこれにハマっていたな」とか「こういうことをしていたな」って、自分の思いつきや行動をメモするためにやっているので、あまり時間をかけずにぱっと出しています。

とんだ林蘭のInstagram

加賀美:僕は自分が面白いなと思ってInstagramにあげたものには全然「いいね」がつかないんだよね。でも、そういうものにたくさん「いいね」がついてくるようになったら危険だなとも思ってる。

―危険というのはどうしてですか?

加賀美:理解され始めちゃったのかなって。自分ですごく面白いなと思ってあげたものに「いいね」が少ないという状態を、自分では大切にしていますね。

とんだ林:私も、自分ではいいかどうかわからないけれど、とりあえず作ったから載せてみたものに対してすごく反応があると「これって面白いんだ」と、思ってもみなかったよさに気付くことは結構あります。

―人からの反応というのは、ものを作って発表するうえでどんな風に考えていますか?

加賀美:アーティストって、大体みんな孤独だと思うんですよ。(おたまじゃくしを指して)こんなのを家でちまちま作ってるなんて、端から見たら「何やってんだよ」って感じだろうしね(笑)。じゃあなんでこんなことをしているかというと、説明できない。作ったものに対して反応があることは、嬉しくはあるんだけど、基本的にはやっていることや、作っているものがすべてなんですよね。

とんだ林:作ったものに対する解釈を聞くのは面白いですけどね。「こう見えるんだ」とか思います。

加賀美:いまはSNSがあるから反応をダイレクトに得やすいけど、昔はそういうものがなかったからね。雑誌に載ることだって難しかったし、発表する場もそんなになかった。

でも、これから何かを作って発表していこうとする人は、かえって難しいのかもしれないよね。みんなが同じことをできるんだから。だってとんださんがInstagramをやっているように、とんださんのことが好きな子やフォロワーもInstagramで発信できるんだもんね。

とんだ林:ときどきInstagramで作品の売り込みをされたりするんです。でも何もしてあげられないし、「むしろライバルなんですけど……」と思う。みんなが発信できる時代だからこそ、逆にどう発表したらいいのかわからないのかもしれないですね。

―「どうやったらアーティストになれますか?」とか聞かれたりしますか?

加賀美:そんなのしょっちゅう聞かれるよ。「10年ぐらいやってみたら11年目に仕事が来るかもしれないよ」って言うと「えーっ、10年もやるんですか! なんとか来年くらいにすぐ仕事にならないですかねえ?」とかね(笑)。とんださんは若い子に真似されたりもするでしょう?

とんだ林:なんとなく自分の作品に近い感じがする作品をアップしている人に、Instagramでタグ付けされたことはありますね。

かっぱやサザエさんーーつねに自分の中での流行を作り、ハマり続けている

―お二人のなかで、日常の中に面白みを見つけていくためのコツのようなものってあるのでしょうか?

加賀美:僕は、基本的に世の中に面白いと思うことがないの。キャンプとか釣りみたいな、趣味もないし。だから自分で面白さを見つけていくしかなくて、そうするとやっぱり、メルカリで「かっぱ」って調べてみたりしますよね(笑)。

もちろんそれだけがすべてじゃなく、アートを仕事にしている人は、たぶん趣味と仕事がイコールになっている部分があると思う。でも、自分の中での流行を常に作っている感じはありますね。

とんだ林:自分だけの流行という意味で言うと、1年ぐらい前からずっと昔の『サザエさん』を見続けてるんですよ。朝起きたら『サザエさん』を再生して、作業中もご飯中もずっと見て、全話見終わったら、また1話から繰り返すんです。

最初はそんなに面白いと思っていなかったけど、見続けるうちに自分なりの解釈が生まれてきたし、作品の中にツッコミ役がいないまま進んでいくから心の中で突っ込めるんですよね。そのうちだんだん「サザエさんたちは実在している……」ぐらいの気持ちになっちゃって。すごく大きなことじゃなくても、生活に欠かせない自分にとっての精神安定剤みたいなものが一つでもあると、毎日楽しいかもしれないですね。

―加賀美さんのメルカリにしても、とんだ林さんの『サザエさん』にしても、どこか自分なりの楽しみ方を見つけていることが共通していますよね。

加賀美:例えば、普通にディズニーランドに行くんじゃなくて、ゴルフの格好をして、ディズニーランドに行くぐらいの方が楽しめるかもしれないよね。

そこで「なんでゴルフの格好をしてディズニーランドに行くのが面白いんですか?」とか「そんなの持ってたら入れてもらえないですよ」って言われちゃうと、感覚的な話だから説明するのが難しい。何かをするときに理由や理屈がないと受け入れられない人は多いと思う。

アートもコンセプトが必要とされるものだから、僕も自分が展示をするときにはもちろんコンセプトを考えるんだけど、自分の中ではコンセプトを飛び越えて別の次元にいけた作品の方が面白いと思っていて。何か作品があったときに、一つの意味でしか受け取られないことって多いでしょ。でも、そういうのは面白くないなと、子どもの頃からずっと思っているんだよね。だからこの記事だって、「この二人が飲んでるのって、もしかして小便じゃないかな?」とか思う読者が出てきた方が面白いよね(笑)。そんなことばっかり毎日朝から考えています。

「私にもできそう」と思わせるアートの凄み。自分が面白いと思うものは、突き詰めて続けていくべき

―さきほどとんだ林さんが、誰にも頼まれずにものを作り続けることは習慣にしないと難しいという話をしていましたが、物事に自分だけの面白みや魅力を見出すのも、日々の思考の習慣からもたらされるのかもしれないですね。

とんだ林:一度そういう風に考え始める思考の癖がつくと、発想が広がると思います。

加賀美:この取材が終わって、みんな帰ったあといきなり僕が「NO WAR」なんてInstagramに投稿したりしないもんね。

とんだ林:それは深読みしちゃいます(笑)。

加賀美:まあそんなこと、当然つねに思ってることなんだけどね。

とんだ林:そういう社会的なメッセージを直接的に発信している人もすごいし偉いなと思っているんですけど、それと同時に、くだらなくて笑っちゃうようなことだってアップされていていいと思います。

加賀美:毎日のように変なニュースがあって、面白いことでも考えないとやっていられないよね。とんださんはSNSに悪口とか書かれたりする?

とんだ林:「何がいいかわからない」とか、書かれたことありますよ。自分のことじゃないですけど、加賀美さんがハンカチを作ったとき(H TOKYOと制作した「ハンカチ落としましたよ」)、「小学生でも作れるじゃん」みたいなことを書かれていたのを見て笑いました。

加賀美:そうそう。「無印でハンカチを買ってきて、マジックで書けばできるよ」とか言われてたね(笑)。エゴサーチして、そういうコメントをリツイートすると、ツイートを消されちゃったりして。

とんだ林:でも「私にもできそう」と思わせるって、すごいことだと思います。

加賀美:(ダウンタウンの)まっちゃんが昔、「『私にもできる』って言った時点で、二番手だからダメなんだ」ってインタビューで言ってたな。

―一番目になることは、もしかしたら自分が世間と完全にずれているかもしれない可能性を引き受けることですよね。それはものを作る人だけじゃなく、受け手として何かを面白いと思うこともそうかもしれません。

加賀美:恥をかくかもしれないしね。

とんだ林:自分がハマっていたり、好きだと思うことがあったら、続けてみるのはいいことだと思うんです。別に、人に自慢できるようなすごいことじゃなくてもいいし、必ずしもそのことを誰かに伝えたり発表しなくてもいいんだけど、自分が楽しいと思うことを突き詰めてみた先に見えてくるものがあるんじゃないかと思います。

プロフィール
加賀美健 (かがみ けん)

現代美術作家。1974年東京都生まれ。東京を拠点に制作活動を行う。国内外の数々の個展・グループ展に参加。ドローイング、スカルプチャー、パフォーマンスまで表現形態は幅広い。アパレルブランドとのコラボレーションも多数手掛ける他、自身の「STRANGE STORE(ストレンジストア)」を構え、店内では自身のコレクションや若手アーティストの展示なども行っている。

とんだ林蘭 (とんだばやし らん)

1987年生まれ、東京を拠点に活動。コラージュ、イラスト、ぺインティング、立体、映像など、幅広い手法を用いて作品を制作する。猟奇的でいて可愛らしく、刺激的な表現を得意とし、名付け親である池田貴史(レキシ)をはじめ、幅広い世代の様々な分野から支持を得ている。



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「幸福度が高い」と言われる北欧の国々。その文化の土台にあるのが「クラフトマンシップ」と「最先端」です。

湖や森に囲まれた、豊かな自然と共生する考え方。長い冬を楽しく過ごすための、手仕事の工夫。

かと思えば、ITをはじめとした最先端の技術開発や福祉の充実をめざした、先進的な発想。

カルチャーマガジン「Fika(フィーカ)」は、北欧からこれからの幸せな社会のヒントを見つけていきます。

スウェーデンの人々が大切にしている「Fika」というコーヒーブレイクの時間のようにリラックスしながら、さまざまなアイデアが生まれる場所をめざします。

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