フィンランドモダニズムの父エリエル・サーリネンの回顧展が開催

フィンランドモダニズムの父エリエル・サーリネンの回顧展が開催

2021/06/15

20世紀初頭、フィンランドに数多くのアール・ヌーヴォー様式の建築を建設し、後にアメリカに移住した際にはアールデコ時代の高層ビルデザインに大きな影響を与えた建築家エリエル・サーリネン(1873-1950)。

建築家エリエル・サーリネンの肖像写真 Photo: Daniel Nyblin/ Finnish Heritage Agency, 1897
建築家エリエル・サーリネンの肖像写真 Photo: Daniel Nyblin/ Finnish Heritage Agency, 1897

そんなフィンランドモダニズムの父ともいえる彼を取り上げた『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』が、2021年7月3日から9月20日まで、東京・港区のパナソニック汐留美術館で開催される。

日本でもファンの多いフィンランドのモダニズムの原点を築いたサーリネンは、ヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立し、1900年パリ万国博覧会フィンランド館の建築が好評を博して、みごとなデビューを果たす。

1900年パリ万国博覧会フィンランド館、ラハティ市立博物館
1900年パリ万国博覧会フィンランド館、ラハティ市立博物館

住宅、商業建築、公共建築、駅や都市のデザインと、次第に幅を広げていくサーリネンの設計活動は20世紀前半の近代化と連動し、その作風は、多様な文化を受け容れつつ民族のルーツを希求した初期のスタイルから、独自の形態を通じて新しいフィンランドらしさを提示しようというモダニズムへと展開していく。

ポホヨラ保険会社ビルディングの中央らせん階段、Photo ©Museum of Finnish Architecture/ Karina Kurz, 2008
ポホヨラ保険会社ビルディングの中央らせん階段、Photo ©Museum of Finnish Architecture/ Karina Kurz, 2008
ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム、Photo: Ilari Järvinen/Finnish Heritage Agency, 2012
ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム、Photo: Ilari Järvinen/Finnish Heritage Agency, 2012

本展では、1923年に渡米するまでのフィンランド時代にスポットをあて、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料の展示を通して、近代建築の巨匠アルヴァ・アアルト(1898-1976)に代表されるフィンランドのモダンデザインの原点を築いたサーリネンの格調高いデザインを多角的に紹介している。

エリエル・サーリネン≪バラのタペストリーのスケッチ≫、1904年、フィンランド・デザイン・ミュージアム
エリエル・サーリネン≪バラのタペストリーのスケッチ≫、1904年、フィンランド・デザイン・ミュージアム
エリエル・サーリネン≪スール=メリヨキ邸、広間の透視図≫、1902年、フィンランド建築博物館
エリエル・サーリネン≪スール=メリヨキ邸、広間の透視図≫、1902年、フィンランド建築博物館

つねに革新を求めつつ、自然や風土に根ざし、光と陰影をとりこんで豊かな表情を見せるサーリネンのデザインは、生活のあり方を見なおす時を迎えている現代の私たちの心に深く語りかけてくるだろう。

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イベント情報

『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』
『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』

会期:2021年7月3日(土)~9月20日(月)
会場:パナソニック汐留美術館(東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F)
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、日時指定優先制となっております
(6月21日より専用サイトにて予約受付開始、電話や美術館受付での予約はできません)

開館時間:午前10時より午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
※8月6日(金)、9月3日(金)は夜間開館 午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
休館日:水曜日、8月10日~13日
入館料:一般 800円 / 65歳以上 700円 / 大学生 600円 / 中・高校生 400円 / 小学生以下無料
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
主催:パナソニック汐留美術館
後援:フィンランド大使館、フィンランドセンター、一般社団法人日本フィンランド協会、一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会、港区教育委員会
協力:日本航空
企画協力:株式会社キュレイターズ
会場構成:久保都島建築設計事務所
お問合せ:050-5541-8600(NTTハローダイヤル)

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