Kanocoと鈴木マサルが語る「色と柄」が人生にもたらす豊かさ

Kanocoと鈴木マサルが語る「色と柄」が人生にもたらす豊かさ

インタビュー・テキスト
宇治田エリ
撮影:佐藤翔 編集:吉田真也(CINRA.NET編集部)

シロクマが大好きなので、シロクマ柄のアイテムがあったらつい買っちゃいます(Kanoco)

―お二人は、どんな色と柄がお好きですか?

Kanoco:私はシロクマが大好きなので、シロクマ柄のアイテムがあったらつい買っちゃいます(笑)。だから色も、基本的にはモノトーンが好きですね。

鈴木:Kanocoさんといえば、シロクマですよね。以前、ぼくが手がけるブランド「オッタイピイヌ」から出していた、シロクマモチーフの傘もご購入いただきました。なんで好きなんですか?

Kanoco:高校3年生の冬にロンドンへ行ったとき、ハロッズという老舗百貨店でシロクマのぬいぐるみを買ったんです。それまではとくに興味なかったのですが、そのぬいぐるみがあまりにもかわいくて。愛でていたら、シロクマ自体も好きになっていきました。

真ん中に写っているのが、Kanocoが購入したシロクマ柄の「オッタイピイヌ」の傘
真ん中に写っているのが、Kanocoが購入したシロクマ柄の「オッタイピイヌ」の傘
展示会場でシロクマ柄の靴下を発見した瞬間
展示会場でシロクマ柄の靴下を発見した瞬間

鈴木:愛好歴が長いですね。いろんなアイテムを集めているんですか?

Kanoco:シロクマ柄の小物類はたくさん持っていますよ。あと、ぬいぐるみは100体以上あるので、自宅の全部屋にシロクマがいます。小さいサイズの子から、私の身長と同じくらいの大きさの子まで。

鈴木:それはすごい(笑)。ぼくの場合は、動物や植物そのものが好きというよりも、フォルムや存在感に魅力を感じていて、よくデザインのモチーフにしています。幾何形態とは違って、生きもののかたちだと人間と同じように生命力や伝達力を感じますよね。ですから、たとえデフォルメされたかたちであっても、動物のように見える柄はスッと人の心に入ってくるんですよ。

鈴木マサル

Kanoco:だから動物柄って愛着が湧くんですね。鈴木さんの好きな色も気になります。

鈴木:特定のこの色が好きというよりかは、色の濃さや鮮やかさの組み合わせを楽しむことが多いですね。気持ちを盛り上げたいときはきれいな色、落ち着きたいときはやさしい色、フォーマルに合わせたいときはモノトーンを使うといったように、気分やシチュエーションに沿って色を選ぶことが大切だと思っています。

自分だけの楽しみとして、色をさりげなく取り入れるのが好きです(Kanoco)

―kanocoさんは、気分やシチュエーションで普段着の色を選ぶときがありますか?

Kanoco:モノトーンの服を着ていると平常心を保てるので、洋服はいつも白か黒ばかりを選んでしまいます。でもやっぱり、気分を上げるためにどこかに色がほしいときもあるので、明るい色味の小物も持っていますよ。鈴木さんがデザインされたカラフルな傘も4、5本持っているのですが、洋服や気分によって使い分けると、雨の日も楽しくなります。

あとは、全身赤い服を着るには勇気がいるけれど、指輪のストーンや、リップ、チラッと見える靴下なら、赤い色も取り入れやすい。自分だけの楽しみとして、色をさりげなく取り入れるのが好きですね。

Kanoco

鈴木:モデルの仕事をしていると、普段の自分であれば絶対着ないような色の服も着る機会も多いと思うけど、そういう服を着てみたときに発見はあるんですか?

Kanoco:カラフルな服も、着てみると新鮮で良いなあと毎回思います。ただ、やっぱり私生活で着るとなると、平常心ではいられないんですよね(笑)。なんとなくソワソワしちゃいます。

鈴木:その気持ちわかります。無理に色や柄を取り入れるのではなくて、自分がいちばん心地良いと思う塩梅で取り入れることが大事ですよね。ぼくの場合、普段から派手な服を着ることも多いけど、やりすぎるとやっぱり平常心ではいられない。そのときは、アイテムを引き算してみたりして調整しています。ちなみに、今日も本当は自分がデザインしたカラフルな靴下を履いてきたんだけど、途中で気分が変わっていまは素足です(笑)。

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イベント情報

『鈴木マサルのテキスタイル展 色と柄を、すべての人に。』(※開催中止)

会場:東京ドームシティGallery AaMo

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策により開催中止。本展の延期開催については未定ですが、詳細が決まり次第、下記のGallery AaMoのホームページにて告知予定。

プロフィール

Kanoco(かのこ)

モデル。兵庫県出身。CM広告やファッション誌、カルチャー誌などに多数出演。2020年には『鈴木マサルの傘 10周年』でイメージモデルを務めた。現在はライフスタイルの発信やアパレルブランドとのコラボレーションなど、モデル以外にも活躍の幅を広げている。無類のシロクマ好き。

鈴木マサル(すずき まさる)

テキスタイルデザイナー。1968年、千葉県生まれ。多摩美術大学染織デザイン科卒業後、粟辻博デザイン室に勤務。1995年に独立し、2002年に有限会社ウンピアットを設立。2005年からファブリックブランド「OTTAIPNU(オッタイピイヌ)」を主宰。自身のブランドのほかに、フィンランドの老舗ブランド「マリメッコ」のデザインを手がけるなど、国内外のさまざまなブランドのプロジェクトに参加している。

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