休養から復帰。かが屋 加賀翔が決めたこと「あの手この手で自分を守る」

休養から復帰。かが屋 加賀翔が決めたこと「あの手この手で自分を守る」

2021/05/21
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インタビュー・テキスト・編集
青柳麗野(CINRA.NET編集部)
撮影:小林真梨子

ZAZEN BOYS向井秀徳が唱える「諸行無常」。その言葉の意味を考える

―体調を崩して休養(2020年の秋から8か月間)したことで大きく変わったというよりは、いままでの積み重ねで変化していったんですね。

加賀:そうですね。自分との向き合い方はずっと考えていたことで。たまたま体調を崩しちゃって、考える時間をもらったというか。休養で考え方が大きく変わったり、生まれ変わったりはしていないですね。劇的な出来事があって、変われるほどそんなにうまくできていないというか。ちゃんと時間をかけて努力して変わっていきました。でも今回、やすませてもらったことで、やすむことの大事さを本当に学びましたね。

―あまりやすめていなかったのでしょうか?

加賀:やすみをもらったとしても、喫茶店に朝から行ってネタをつくっていたし、とにかく時間がないって思っていたし、実際に時間もなかった。でもそう思うのは、自分の能力がないからだと思っていたので、頑張って自分を成長させようとしていました。

でもそれは最初からうまくやれる人がすごいだけって、いまは思います。ぼくはゲームをやり込んじゃうような性質だから、頑張ったり突き詰めたりするのはたぶん好きなんですけど、自分よりも能力の高い人と比べるのは負けゲーというか。

加賀翔

加賀:以前はノートや携帯に考えたことを書いたりしていたのですが、それを見たらめちゃ悩んでいて、かわいいなぁって思いました。先輩と比べてすごく悔しがっているんですよ。いやいや、お前、違う生き物と戦ってもね。飛べないのに鳥に悔しいとは思わないだろうって。当時はその見極めができていなかったんです。

ZAZEN BOYSの向井秀徳さんがずっと曲のなかで「諸行無常」って言い続けているんですよ。考え方としてはすごく好きだったのですが、やっとわかってきたというか。それ以上言うことないですよねって(※諸行無常:この世のあらゆるものは、つねに変化していて、とどまるものはない。仏教の考えで人生の無常を言い得たもの)。

「死ぬほど恥ずかしかったことや、自分はなんてダメなんだって思うことも、どうせ忘れるんだから」

―多くの人が、以前の加賀さんのように頑張りすぎてしまうと思うんですよね。だからそんな人たちにも「やすむこと」をもっと大事にしてほしいと思うんです。

加賀:ぼくも考えすぎて体調を崩してしまったところがありますしね。自分にとって大事な人とか、この人によく思われたいという人がいたら、その人を主人公にして自分はいち登場人物だと思えば、きっとマイナスな思考にはならないはず。周りも、たぶん脇役に満点の働きを求めないはずで、ちょっと活躍してくれたら十分なはず。それくらいの気持ちでいたらいいんじゃないかと思います。誰もそんなに見てないから。

あ。ぼくも向井秀徳さんやアンリ・カルティエ=ブレッソンみたいに、今後、一生言い続けたい言葉があるんですよね。

―最後にぜひ聞きたいです。

加賀:あれ、なんだったかな……。一生絶対言い続けるぞって思っていたのに、忘れちゃいましたね(笑)。でも、こうやってどうせ他人も自分も、絶対忘れちゃうんです。死ぬほど恥ずかしかったことや、自分はなんてダメなんだって思うことも、どうせ忘れるんだから、少しはラクしてもいいんじゃないですか。まじで生きているだけで、十分です。本当に。

加賀翔
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プロフィール

加賀翔(かが しょう)

1993年生まれ、岡山県出身。バイト先のコンビニで出会った賀屋壮也とともにお笑いコンビ「かが屋」を結成。『キングオブコント2019』に決勝進出。レギュラーには、RCCラジオ『かが屋の鶴の間』(毎週金曜23:30~)などがある。5月30日(日)に単独ライブ『かが屋の!コント16本!2』が、ライブ配信にて開催。

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