休養から復帰。かが屋 加賀翔が決めたこと「あの手この手で自分を守る」

休養から復帰。かが屋 加賀翔が決めたこと「あの手この手で自分を守る」

2021/05/21
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インタビュー・テキスト・編集
青柳麗野(CINRA.NET編集部)
撮影:小林真梨子

「一番大事にしないといけないのは自分だとしたら、あの手この手で自分を守る方法を考えてあげたほうがいい」

―その考えでいると、ミスして落ち込んだときの気持ちが少しラクになると。

加賀:全然うまくいかなかったーってときがよくあるし、ぼくはそれを感じやすいんですよ。むしろ、よかったと思う日なんてないくらい。そういうときに、「脇役のぼくのことなんて、誰もすぐに忘れるだろう」って考えるといいじゃないかって。そこからちょっとずつ試していって習得していきました。

これのいいところは、繰り返しているうちにこの考え方に意外と納得ができちゃうんですよ。やってみたらわかると思います。ぼく、アンガーマネジメントの本とかをめちゃくちゃ読んでいるんですよ。でもうまくいったことがなくて。そういうときに、「まぁぼくなんて」という考え方は、しっくりきた。別に悪い意味じゃなくて、自分のことを客観的に見てあげる。けど、効果は一瞬だけですよ。ムカついたその一瞬だけそう思うようにしているってお話です。

だって、もったいないと思うんです。一番大事にしないといけないのは自分だとしたら、あの手この手で自分を守る方法を考えて、やったほうがいい。自分が主人公だということは大前提で、「脇役だという目線も持っているぼく」という心の余裕に浸っているだけで、自分が納得いく方法が見つかればなんでもよかったんですね。

―それが、この「主人公・脇役チェンジャー」の考え方だったんですね。その考えに至ったきっかけは?

加賀:本当にこのあいだ、ふと思ったことで。気にしすぎちゃうから、なにかうまい方法はないかなと考え続けた結果だと思います。もしかしたら散歩しまくっているからかもしれないですね。考えごとするには一番いいです。

加賀翔

「気になることがあったのに、ダメダメって首のリードをぐって引っ張られたら、誰でも嫌じゃないですか」

―いま加賀さんのルーティンにもなっている散歩ですね。ほぼ毎日、1万歩以上を歩いている様子をSNSでお見かけします。どんなところを散歩しているのですか?

加賀:地図を見ずに街中を歩き回ったりしています。あとよく行くのは代々木公園。寝転がるのも好きなので、夜は星を見るんですよ。視力で確認できるギリギリの小さい星をじっと見るようにすると、消える瞬間があって。ぼくは携帯やパソコンを見すぎちゃうので、目が疲れやすいらしく、それをやると回復するような感じがして。視界が広がるというか。おすすめです。

昨夜、星を見ていたときの様子を再現していただいた
昨夜、星を見ていたときの様子を再現していただいた

―散歩のマイルールなどはあるのでしょうか?

加賀:以前はありましたね。「なにも考えずにリフレッシュしてリラックスする」ということが「理想の散歩」としてあったんですよ。でもそんなのうまくいかなくて。基本なにか考えちゃうし、いろんなところに気持ちが飛んじゃう。

この音楽を聴いたら、絶対回復しなくてはいけない、リラックスしなくてはいけない、アイデアを生んで熟成させる時間にしなくてはいけないとか、行動に結果が伴っていないと納得ができない性格だったんです。でも、それを完全にやめました。思考が散らかったら散らかったで、うまくいかなかったなという気持ちでいるようにしています。

―なぜそう思うようになったのかが気になります。歩数や時間を増やすようになったからでしょうか。

加賀:そうですね。散歩が趣味になってきたおかげというのもあるかもしれません。もともとは脚が悪くて、その反動で歩ける楽しさを知ったのも大きいですね。どの靴も痛くなってしまうのですが、HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)という厚底の靴をはいてからものすごく歩けるようになって、脚の負担も減りました。昨日は気づいたら2万歩くらいになっていましたね。

歩数はApple Watchに記録される。お昼の時点で、すでに8500歩。この日は最終的に1万8900歩に到達したと、SNSに投稿していた
歩数はApple Watchに記録される。お昼の時点で、すでに8500歩。この日は最終的に1万8900歩に到達したと、SNSに投稿していた

―いまはルールに縛られず、思いのままに歩くようにしているのですね。

加賀:気になる方向があるならその方向にできるだけ自分をいかせてあげる。気になることがあったのに、ダメダメって首のリードをぐって引っ張られたら誰でも嫌じゃないですか。気になることがあるなら、もうちょっとだけやらせてあげる。自分で自分のリードを無理やり引っ張ることのないようにしてあげたいんです。

たとえば、リラックスしたいのにネタのことを考え始めちゃったのなら、もう考えさせてあげる。「今日のライブうまくいかなった、先輩おもろ! 悔しい!」ってなったら、考えない! って思わないで、とことん考えてみる。音楽を聴きたいなら聴く、落ち込みたいなら落ち込む。それで一旦自分の様子を見るようにしています。

加賀翔

―そういう気持ちのコントロールをしたくても、うまくできないものです。

加賀:ぼくも昔はまったくできなかったんです。「衝動」がすごくて。それこそカメラを買ったのも衝動買いじゃないですか。いま思えば買ってよかったこともありますが、そろそろ冷静になる練習はしたほうがいいというか。

「速攻で考えて決めるのがかっこいい」と思っていて、でも自分はそんなの向いていないのに。いまだに覚えているんですけど、冬にマフラーをなくしちゃって、その日は寒かったこともあり、目に入ったマフラーをパッと手に取ってレジに行ったら8,000円で。「たか!」って思いながらも、あとに引けず買ったのですが、結局そんなに気に入らずユニクロの安いやつを使うようになっちゃったんです。もったいないですよね。かっこつけるために頭の悪いことをするのはやめたくて、ちょっとずつ、ちょっとずつ、慌てないようにしていますね。

加賀翔
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プロフィール

加賀翔(かが しょう)

1993年生まれ、岡山県出身。バイト先のコンビニで出会った賀屋壮也とともにお笑いコンビ「かが屋」を結成。『キングオブコント2019』に決勝進出。レギュラーには、RCCラジオ『かが屋の鶴の間』(毎週金曜23:30~)などがある。5月30日(日)に単独ライブ『かが屋の!コント16本!2』が、ライブ配信にて開催。

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