北欧発ボードゲームの魅力。芸人・いけだてつやと遊びながら探る

北欧発ボードゲームの魅力。芸人・いけだてつやと遊びながら探る

インタビュー・テキスト
宇治田エリ
撮影:佐藤翔 編集:吉田真也(CINRA)

コロナ禍で再注目? 世界各国に根づくボードゲーム文化

各地にボードゲームカフェが広まった影響で、日本でのボードゲーム人気がじわじわと高まっている。さらに、コロナ禍によりおうち時間も増えたため、ますます家族や友人とボードゲームを楽しむ人が増えそうだ。

その傾向は海外も同じだが、昔からボードゲーム文化が深く根づいている地域もたくさんある。とくに冬の期間が長く、室内で過ごすことが多い北欧では、子どもから大人までボードゲームに興じるという。北欧で親しまれているボードゲームには、どんな特徴や面白さがあるのだろうか?

今回は、人気バラエティー番組『アメトーーク!』でボードゲームのプレゼンを行った芸人・いけだてつやさんをお招きし、北欧にまつわるボードゲームの楽しみ方を教えてもらうことに。ご本人の私物のボードゲームを実際にプレイしながら、その魅力を探っていく。

いけだてつや<br>お笑い芸人。1982年11月20日生まれ、熊本出身。スクールJCA10期生。テレビ番組『アメトーーク!』やライブ『高校野球大好き!!ナイト』などで高校野球大好き芸人として出演のほか、ボードゲーム大好き芸人としてもイベントなど活動の場を広げている。
いけだてつや
お笑い芸人。1982年11月20日生まれ、熊本出身。スクールJCA10期生。テレビ番組『アメトーーク!』やライブ『高校野球大好き!!ナイト』などで高校野球大好き芸人として出演のほか、ボードゲーム大好き芸人としてもイベントなど活動の場を広げている。

所有数およそ400個。他国製と比べて感じる、北欧発のボードゲームの特徴

北欧にまつわるボードゲームを紹介いただく前に、そもそもいけださんが海外製のボードゲームにハマったきっかけを聞いた。

いけだ:ぼくが海外のボードゲームに出会ったのは、20年以上前。当時お笑い養成所で一緒だった先輩に誘われて、『スコットランドヤード』で遊んでみたのがきっかけです。このゲームは、ロンドン市内に潜伏して逃走する怪盗Mr.Xを、何名かの刑事たちが相談し合いながら時間内に捕まえられるかという内容で、会話がはずんでめちゃくちゃ楽しかったんです。

また、ボードを囲みながらお互いの目を見てコミュニケーションをとる場面も多く、デジタルゲームにはない人の温かみを感じられたのもハマった理由のひとつ。そこから興味を持ってボードゲームを買うようになりました。

だけど、その頃はプレステ2が全盛で、ボードゲーマーは隠れキリシタン的な存在。周りに知られないように、こっそり集めていましたね(笑)。気づけば400種類くらい持っています。

ゲーム自体の面白さだけでなく、人とのコミュニケーションツールとしても有効だと気づき、ボードゲームにハマったいけださん。いまでは、初心者を含む友人を自宅に集めて、当日のメンバーが好きそうな海外のボードゲームをセレクトして遊んだり、ボードゲームカフェに行ってそこで出会った人たちと真剣勝負をしたりと、すっかりボードゲームの虜になっているそうだ。

そんな世界中のボードゲームを知り尽くすいけださんは、北欧にまつわるボードゲームも数多く所有しているという。北欧のボードゲームの特徴とは何だろうか。

いけだ:北欧神話を起源とする、ファンタジー要素を取り入れたボードゲームが多い印象ですね。あとは、草木や動物などの要素が多かったり、アイテムの部品に触り心地の良い木材を使っていたりするのも特徴。そのナチュラルさが北欧らしさを感じさせてくれます。また、色使いが明るく、ボードや箱のデザインがポップなものも多いので、箱を部屋に置いているだけでも楽しい気分になりますよ。

これは、ノルウェーの伝説に出てくるトロールが、各地の岩山をハンマーで叩いてお宝を集めるゲーム『トロールフィヨルド』。人型コマは木製でできている。ちなみに、人形コマはほかのゲームでもよく見られ、ボードゲーマーのあいだで「ミープル」と呼ばれている
これは、ノルウェーの伝説に出てくるトロールが、各地の岩山をハンマーで叩いてお宝を集めるゲーム『トロールフィヨルド』。人型コマは木製でできている。ちなみに、人形コマはほかのゲームでもよく見られ、ボードゲーマーのあいだで「ミープル」と呼ばれている

おすすめ北欧ボードゲーム4つを実際にプレイ! まずは名作『エルフィンランド』

北欧にまつわるボードゲームの特徴を教えてもらったところで、早速、いけださんがセレクトしてくれたゲームをいくつか体験させてもらった。

取材班を交えた3人で実際にプレイしました
取材班を交えた3人で実際にプレイしました

まず1つ目は1998年にボードゲームでもっとも権威のある「ドイツゲーム大賞」で大賞を受賞した『エルフィンランド』。北欧を代表する名作ボードゲームだ。北欧神話に出てくるエルフの青年たちが、ドラゴンやユニコーンなどのファンタジーな乗り物を駆使しながらいろんな街を回っていく。最終的に、より多くの街を訪れた人が勝ちとなる。

いけだ:まさに北欧らしいテーマですよね。このゲームはぼくが24歳くらいの頃からやり込んでいて、今回ご紹介するなかで思い入れがいちばん強いゲームです。2~6人でプレイできますが、経験上4人ぐらいがベストかな。最初の設定さえわかればすぐにコツを掴めるし、運の要素も入っているので大逆転もできます。まさに子どもから大人まで全世代が楽しめるので、家族で遊ぶゲームとしてもおすすめです。

ドラゴンの絵が目を引く『エルフィンランド』のパッケージ
ドラゴンの絵が目を引く『エルフィンランド』のパッケージ
購入当時は日本語の情報がなく、ルールを自身で読み解きながらプレイしていたという。画像は、いけださんお手製の説明書だが、現在は日本語説明書つきのものも販売されている。
購入当時は日本語の情報がなく、ルールを自身で読み解きながらプレイしていたという。画像は、いけださんお手製の説明書だが、現在は日本語説明書つきのものも販売されている。
最初に、各街にそれぞれの色つきマーカーを設置。交通手段が描かれた手持ちのタイルを順番に道のうえに置いていき、交通可能な方法を各自が指定していく。タイルが置かれた道しか移動できないので注意。
最初に、各街にそれぞれの色つきマーカーを設置。交通手段が描かれた手持ちのタイルを順番に道のうえに置いていき、交通可能な方法を各自が指定していく。タイルが置かれた道しか移動できないので注意。
街から街へ移動するために使う乗り物カード。乗り物によって通行可能なタイルや必要となるカードの枚数が違うため、よく考えてカードを使っていこう。
街から街へ移動するために使う乗り物カード。乗り物によって通行可能なタイルや必要となるカードの枚数が違うため、よく考えてカードを使っていこう。
乗り物やタイルを効果的に駆使しながら各街に移動し、マーカーをいちばん多く回収した人が勝利。これを4ラウンド繰り返し、最終的な勝者を決める。
乗り物やタイルを効果的に駆使しながら各街に移動し、マーカーをいちばん多く回収した人が勝利。これを4ラウンド繰り返し、最終的な勝者を決める。

このゲームは、手持ちのカードに対してどこにタイルを置くか考えることが重要になる。一方で、相手が置いたタイルのうえも移動できるので、運の要素や妨害などの駆け引き要素も。やり込むほどに面白さを感じられるはず!

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プロフィール

いけだてつや

お笑い芸人。1982年11月20日生まれ、熊本出身。スクールJCA10期生。テレビ番組『アメトーーク!』やライブ『高校野球大好き!!ナイト』などで高校野球大好き芸人として出演のほか、ボードゲーム大好き芸人としてもイベントなど活動の場を広げている。

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