柄本時生とPHINGERIN小林が語る、気分を上げる日常着の遊び方

柄本時生とPHINGERIN小林が語る、気分を上げる日常着の遊び方

2020/12/01
インタビュー・テキスト・編集
吉田真也(CINRA.NET編集部)
撮影:佐藤翔

新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が増えた2020年。例年よりも他人と直接会う機会が減り、ついつい適当な格好を選びがちな人も多いのではないだろうか。しかし、たとえ部屋着やパジャマで過ごすとしても、気分が上がるファッションに身を包んだほうが生活に充実感が出るはず。

今回は、2008年にパジャマづくりからスタートし、現在では多くのファッション好きから愛されるブランド「PHINGERIN(フィンガリン)」のデザイナー・小林資幸と、同ブランドのルックモデルを長年務めている柄本時生に、ファッションがもたらす精神への影響などを中心にお話をうかがった。

仕事がどんなに忙しくてもリフレッシュの時間をとるスウェーデン文化「Fika(フィーカ)」のように、ファッションで気分を変えるにはどんな工夫ができるだろうか。パジャマや普段着に関する二人のこだわりから、日々を楽しくするためのファッションのあり方を探る。

PHINGERINの撮影に行くと「洋服って、こんなふうに着て良いの?」と、毎回思います(柄本)

―PHINGERINは2015年春夏のコレクションルックからほぼ毎年、柄本さんをモデルに起用していますが、どういった経緯でお願いすることになったのでしょうか?

小林:もともと俳優としての柄本時生くんがすごく好きで。映画やドラマで、役柄に関係なくピアスをしているときがあるよね?

柄本:ありますね。

小林:ぼくのなかではそのイメージが強くて、「パンクっぽくて良いな」と。PHINGERINはパンクからインスピレーションを受けたアイテムも多いので、モデルをやっていただけたらハマりそうだなと直感で思ったんです。それで、時生くんの所属事務所に連絡したのが始まりですね。

もともと面識もなかったですし、活躍されている俳優さんなので、多分引き受けてくれないだろうなと思っていましたけど(笑)。

左から:小林資幸、柄本時生<br>小林資幸(こばやし ともゆき)<br>1983年生まれ。広島県出身。ファッションブランド「PHINGERIN(フィンガリン)」のデザイナー。2年間の会社員生活を経て、文化服装学院に入学。卒業後、2008年にPHINGERINを立ち上げ、パジャマの手売りを始める。現在は、全国のセレクトショップなどで商品を展開中。<br>柄本時生(えもと ときお)<br>1989年生まれ。東京都出身。俳優。2003年、映画『すべり台』(2005年公開)のオーディションを受け主役に抜擢されてデビューを飾り、以降、映画『ホームレス中学生』『アウトレイジ』など多数に起用される。WOWOWドラマ『4TEEN』では主役のダイを演じ、『2004年度芸術祭』で「テレビドラマ部門優秀賞」と『2005年度日本民間放送連盟賞』で「テレビドラマ部門」を受賞。また2008年の出演作により『第2回松本CINEMAセレクト・アワード』の「最優秀俳優賞」に選出される。その後も多数の映画・ドラマに出演。2020年11月より映画『記憶の技法』が公開中。12月12日・19日に2週連続でドラマ『ノースナイト』(NHK)、2021年1月にはドラマ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京)に出演予定。
左から:小林資幸、柄本時生
小林資幸(こばやし ともゆき)
1983年生まれ。広島県出身。ファッションブランド「PHINGERIN(フィンガリン)」のデザイナー。2年間の会社員生活を経て、文化服装学院に入学。卒業後、2008年にPHINGERINを立ち上げ、パジャマの手売りを始める。現在は、全国のセレクトショップなどで商品を展開中。
柄本時生(えもと ときお)
1989年生まれ。東京都出身。俳優。2003年、映画『すべり台』(2005年公開)のオーディションを受け主役に抜擢されてデビューを飾り、以降、映画『ホームレス中学生』『アウトレイジ』など多数に起用される。WOWOWドラマ『4TEEN』では主役のダイを演じ、『2004年度芸術祭』で「テレビドラマ部門優秀賞」と『2005年度日本民間放送連盟賞』で「テレビドラマ部門」を受賞。また2008年の出演作により『第2回松本CINEMAセレクト・アワード』の「最優秀俳優賞」に選出される。その後も多数の映画・ドラマに出演。2020年11月より映画『記憶の技法』が公開中。12月12日・19日に2週連続でドラマ『ノースナイト』(NHK)、2021年1月にはドラマ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京)に出演予定。

―柄本さんは、それまでモデルとしてのお仕事をされたことはあったのでしょうか?

柄本:ほとんどなかったので、「モデルか~!」ってびっくりしました(笑)。でも、やったことないからこそ、挑戦してみようかなと思って。未知の領域にチャレンジしてみることで、自分にどんな変化が起きるのかなっていう興味はありましたね。

柄本時生が初めてモデルを務めた2015年春夏のルック(画像提供:PHINGERIN)
柄本時生が初めてモデルを務めた2015年春夏のルック(画像提供:PHINGERIN)

―実際に挑戦してみてどうでした?

柄本:驚きの連続ですよ。最初だけじゃなくて、毎回。「洋服ってこんなふうに着て良いの?」っていう着方をいつも提案されるので、PHINGERINに出会ってからファッションって自由で面白いなと思うようになりました。

小林:ぼく自身が10代の頃から日常的に洋服をわざと裏返したり、ジャケットを逆さまに着たりしているので、その感覚をルックにも反映しているんです。加えて、撮影現場でもスタイリストのTEPPEIくんや、スタッフのみんながその場でひらめいたことを積極的に取り入れているので、ぼくにとっても毎回新たな発見があります。

最新の2021年春夏のルックにて。ジャケットを逆さまに着用(画像提供:PHINGERIN)
最新の2021年春夏のルックにて。ジャケットを逆さまに着用(画像提供:PHINGERIN)
取材時のトレーナーもわざと裏返しで着用。着用しているアイテムは、PHINGERINの2020年秋冬のアイテム
取材時のトレーナーもわざと裏返しで着用。着用しているアイテムは、PHINGERINの2020年秋冬のアイテム
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プロフィール

柄本時生(えもと ときお)

1989年生まれ。東京都出身。俳優。2003年、映画『すべり台』(2005年公開)のオーディションを受け主役に抜擢されてデビューを飾り、以降、映画『ホームレス中学生』『アウトレイジ』など多数に起用される。WOWOWドラマ『4TEEN』では主役のダイを演じ、『2004年度芸術祭』で「テレビドラマ部門優秀賞」と『2005年度日本民間放送連盟賞』で「テレビドラマ部門」を受賞。また2008年の出演作により『第2回松本CINEMAセレクト・アワード』の「最優秀俳優賞」に選出される。その後も多数の映画・ドラマに出演。2020年11月より映画『記憶の技法』が公開中。12月12日・19日に2週連続でドラマ『ノースナイト』(NHK)、2021年1月にはドラマ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京)に出演予定。

小林資幸(こばやし ともゆき)

1983年生まれ。広島県出身。ファッションブランド「PHINGERIN(フィンガリン)」のデザイナー。2年間の会社員生活を経て、文化服装学院に入学。卒業後、2008年にPHINGERINを立ち上げ、パジャマの手売りを始める。現在は、全国のセレクトショップなどで商品を展開中。

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