コージ・トクダが、ハリネズミのしらたまと探る心の高揚

コージ・トクダが、ハリネズミのしらたまと探る心の高揚

インタビュー・テキスト
金子志緒
撮影:角田修一 編集:久野剛士(CINRA.NET編集部)

アメフトもハリネズミ飼いも、人口が少ないから逆にすごくコミュニティーのつながりが強いんです。

―思いつきを実行する行動力、すごいと思います。

コージ:これからどうしようっていうときに、友達とブルーマンのショーに行ったんです。今までの話をしたらバカみたいに盛り上がって、これは人を笑かすエンターテイメントも1つの道かなと思いました。

それでお笑いの養成所へ入ってオーストラリア人の相方と漫才をやっていたんだけど、相方のビザが切れて帰国しちゃったんですよ。お笑いも違ったか……って。挑戦してはダメの繰り返しです。それから俳優の道も試したくて演劇の舞台へ出たりしました。そこでブリリアンのときに相方だったダイキに会って意気投合したんですよ。

―それが、ブリリアン(3月10日に解散を発表した)の結成ですね。

コージ:ちょうど今の事務所(ワタナベエンターテインメント)の養成所が生徒を募集しているのを知って、ダイキを誘ったのがコンビのきっかけです。ネタ見せでおもしろければ授業料免除という告知を見て、漫才は厳しいと思ったからコントのネタを2人で考えてぶっつけ本番で。たぶんおもしろくなかったけど合格しました(笑)。

コージ・トクダ

コージ:「養成所の中でみんなのまとめ役になってほしい」といわれたから、アメフトの主将の経験も買われたのかもしれませんね。

―養成所のリーダーとしてまとめるのは大変でしたか?

コージ:なんなくこなせましたね。アメフト部のキャプテンは投票で決まるから人望が必要になってきますけど、養成所は恐怖政治でよかったから(笑)。そうはいっても、あまりに騒がしいときに「静かにしよう」って呼びかけるくらいでしたけど、体が大きいから威圧感があったんだと思います。

―卒業後は「ブルゾンちえみ with B」を結成したり、ドラマにも出演したりして活躍の場を広げています。

コージ:自分になにが向いているかまだわからないんですよね。お笑いも俳優も表面をなでただけだから、突き進む道は決まってないといってもいい。アメフトと違って相手が見えないから難しいですね。

―しらたまちゃんを迎えて仕事やプライベートに変化はありましたか?

コージ:しらたまと一緒に『徹子の部屋』(テレビ朝日)に出演して、徹子さんになでてもらったことはありました。実はおしっこをしちゃったらどうしようかと思ってヒヤヒヤしてたんだけど(笑)。

ただ、仕事ではなくプライベートはかなり変わりましたね。泊まりで旅行には行けないし、温度管理にも気をつけないといけない。でも大変なことばかりではなくて、飼うことで便利になったこともあるんですよ。僕は大人数での飲みが好きじゃないので、そういうときに「ハリネズミにエサをあげないといけないんで」って断って帰る理由にできますから。

しらたま

―ハリネズミのどういうところがお好きなんですか?

コージ:ハリネズミは夜行性なので、僕が電気を消して寝るときに動き出すんですよね。しらたまが夜中に回し車をカタカタ回しているときにパッと電気をつけると、ハッとして「見られた!」って固まる。そのときのしらたまの表情がたまらなく好きなんですよ。

あと、ハリネズミ仲間からもらったぬいぐるみやグッズと一緒に、しらたまを撮るのも楽しみなんです。Instagramで反響があるのは「しらたまを探せ」ですね。ぬいぐるみの中にしらたまを隠してどこにいるか探してもらうゲームです。Sっ気を出して、答えを教えてあげないまま終わらせたりします(笑)。

コージ・トクダのInstagramで行われた「しらたまを探せ」

―ハリネズミのコミュニティーにすっかり溶け込んでいますね。

コージ:「ハリネズミ界の父」である、あずきパパ(撮影を担当した、角田修一氏)が紹介してくれるんですよ。飼っている人が少ないから、逆にすごくコミュニティーのつながりが強い。そういう意味ではアメフトも似ていますね。規模が大きくないからこそ、人口が多いコミュニティーよりも内部の仲間意識が強いと思います。

角田修一が飼うハリネズミ「もなか」のInstagram

―コージさん主宰のスポーツコミュニティーの名前は「Hedgehogs」だとか。

コージ:そうなんです。ロゴにはしらたまを入れています。「スポーツを気軽に楽しむ」をコンセプトにしたコミュニティーで、スポーツをみんなで観に行こうっていう集まりです。興味はあるけど1人じゃ行けない人が結構いるんですよね。みんなで集まって行ったら大丈夫じゃないですか。僕も初めて観るスポーツや試合があって楽しんでいます。

コージ・トクダのスポーツコミュニティー「Hedgehogs」のステッカー
コージ・トクダのスポーツコミュニティー「Hedgehogs」のステッカー
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プロフィール

コージ・トクダ

1987年12月20日生まれ、大阪府出身。ワタナベエンターテインメント所属のお笑い芸人。法政大学のアメリカンフットボール部のキャプテンを務めたのち、コンビニエンスストアのアルバイトや移動販売のクレープ屋、漫才、殺陣の舞台を経て、お笑い芸人の道へ。ブリリアン解散後、心機一転「コージ・トクダ」として活動することに。2020年、2月23日にアメフト復帰宣言を行った。ハリネズミの「しらたま」と暮らしている。

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