芸人・熱波師のマグ万平。疲れた人を癒すサウナと笑いの共通点

芸人・熱波師のマグ万平。疲れた人を癒すサウナと笑いの共通点

インタビュー・テキスト
大智由実子
撮影:前田立 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部) 撮影協力:マルシンスパ
2020/01/14
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サウナ代を稼ぐためにバイトを増やそうと思ったんです。だったら、大好きなサウナ施設で働こうと。

―芸人として活動しながら溜まったストレスを解消するためにサウナに通い始めたと。そこから、サウナ施設で働くに至ったのは?

万平:もともと温泉やお風呂は好きだったんですけど、サウナは苦手で。なんなら、サウナを潰してその分湯船もうひとつ増やしてほしいと思っていたほどでした。だから嫌いだった分、好きになった時の反動がすごかったんですよ。それで、ほぼ毎日いろんなサウナに行っていたんです。最初は近くの銭湯から始まり、スパみたいな大型の施設や、サウナ専門の施設にも行ってみたり。その結果、お金がぜんぜんなくなっちゃって。

「このままではサウナに殺される」と思って、サウナ代を稼ぐためにバイトを増やそうと思ったんです。だったら、大好きなサウナ施設で働きたいと。

―万平さんにとって、天国みたいな職場ですね。

万平:それで調べてみたら、よく行っていたマルシンスパがバイトを募集していて。募集要項の備考欄に赤文字で「従業員はサウナ無料です」って書いてあったのを見て、速攻で電話をかけました。そこから、働かせてもらうに至りましたね。

―その頃から、熱波師という職業に憧れたり目指したいと思っていたのですか?

万平:今でこそサウナがブームになって、熱波師という名前を聞くようになってきましたが、そもそも熱波師という職業って、あってないものというか。ほとんどの温浴施設のスタッフの方って、受付をやり、キッチンにも立ち、タオルをたたんだりする合間に熱波師をやっているんです。なので、熱波師を専門としている方って、ほとんどいないんです。

―熱波師は、温浴施設の業務のひとつということですか?

万平:そうなんです。熱波師ってサウナストーブにいちばん近いところに立ってるし、お客さんに向かって全身運動で風を送っていて、「この人、絶対に客よりととのってる! 気持ちいいに決まってる!」ってずっと思っていたんです。だから憧れていたというよりは「めっちゃととのいそうだな」と思っていました(笑)。

マグ万平
マグ万平
マグ万平

―(笑)。熱波師として一人前になるには、どんなことをされてきたのでしょう?

万平:面接の時に、サウナが好きであることをめちゃくちゃ語ったんですよ。そしたら、「そんなにサウナが好きすぎるやつは君が初めてだ」って、若干引かれまして(笑)。その面接をしてくださった方が当時マルシンスパで熱波師をやっていて、自分も客としてその方の熱波を受けたことがあったんですよね。

それで出勤初日、「このあと15分後にアウフグース(※熱波師が熱波をお客さんに送るサービス)やるから君も受けなよ。受けるのがいちばんわかるから」って言ってくださって。初日から、全裸でニコニコしてサウナ室に入っていましたね。そうやって社員さんの熱波を受けながらいろいろと学んでいきました。

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店舗情報

マルシンスパ

東京都渋谷区笹塚1丁目58-6 マルシンビル10F
営業時間:24時間

プロフィール

マグ万平(まぐ まんぺい)

1984年8月7日生まれ、福岡県出身。プロダクション人力舎所属のお笑い芸人。サウナが好きすぎてサウナ施設で働いちゃったり、フィンランドサウナ旅に出かけたり、ロシア人からウィスキングを習得しちゃったり。フィンランドサウナアンバサダー、サウナ・スパ健康アドバイザー。

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