退職代行の生みの親・新野俊幸が肯定「幸せのために辞めていい」

退職代行の生みの親・新野俊幸が肯定「幸せのために辞めていい」

インタビュー・テキスト・編集
石澤萌(CINRA.NET編集部)
野村由芽(She is編集部)
撮影:鈴木渉

最終的に、がんじがらめにしちゃっているのは自分自身。

―退職代行は、利用者の意思を拡張するための手段でもありますよね。実際退職代行を使った人で、「辞めたいって言ってもいいんだ」という気づきを得る人は多いんですか?

新野:多いですね。たとえば、電話で退職の相談をしていても「じゃあ俺、自分で伝えてみます。EXITを利用せずやってみます」っていう人いるんです。本当にそこから連絡がこないから、言えたんだと思うんですけど。

―大企業だと「相談ホットライン」もあるじゃないですか。でも使っている人は少なそうに見える。活動的な労働組合も少ないので、労働者の意思を示していく場自体が少ないのかなと思うんですが、これからの日本では、労働者の意思を示すためにどんなことが有効だと思いますか?

新野:やっぱりSNSじゃないですか。超絶ブラックな環境って、明るみに出ないから許されてきたっていうのがあると思うので。SNSはひとつの武器なんです。もちろん、コンプライアンスは大事だけど、守りすぎることはないと思うんですよね。

新野俊幸

―守りすぎる?

新野:コンプライアンスがぎちぎちになっているから、SNSでも自由に活動できない人も多くて。サラリーマンの友達からは、社長だと自由にSNSに書き込めていいなって言われたりもするんです。それは上司に意見を言えないのと一緒というか、悪口をオープンに書いたら訴えられるんじゃないかと感じてしまう。

実は退職代行でも同じ問題が起きていて、実際に会社に脅された人もいる。でも、訴訟を起こすにもお金がかかるし、1人辞めるのに裁判費用を何十万円もかけるわけないと僕は思うんです。

―近年のSNSは「バズ」りやすくなって、個人の意見も社会ごとになりやすくなったように思います。それゆえ、発言に気を配る人が増えただろうし、所属企業名を出してSNSを利用している人は、会社の看板を背負っているように感じてしまう。自由になろうとして始めたSNSで、逆にがんじがらめになっちゃうこともありそうですよね。

新野:最終的に、がんじがらめにしちゃっているのは自分自身だから、そこをどうやって乗り越えるかなんですよね。

新野俊幸
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プロフィール

新野俊幸(にいの としゆき)

平成元年、神奈川県鎌倉市に生誕。大学卒業後、とりあえず大手に就職するも1年で退職。暗黒のニート時代を経て、また大手に就職するが、やはり1年で退職。会社をやめる際、両親や上司に猛反対され精神的な苦労を味わったことから、日本独特の「やめる=悪」という空気感に問題意識を持ち、「退職代行」を発明。日本中で大流行させる。この世から退職できずに悩む人をなくしたい。

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