国連の「世界幸福度報告書」2021年版が発表され、フィンランドが幸福度の最も高い国としてランキング1位となった。2018年から4年連続で第1位に輝いており、フィンランド人は世界で最も幸せなライフスタイルを送っていると言えるだろう。今回の第1位獲得を記念して、Visit Finland(フィンランド政府観光局)がフィンランドで幸せを感じるためのヒントをまとめたスペシャルムービーを公開している。
また、Visit Finlandは、再び旅行ができるようになった時にぜひお勧めしたいと、フィンランドでの幸福度を高めるための4つのライフスタイルを合わせて紹介。
最初は「母なる自然と再びつながる」ことだそうだ。国土の75%が森林に覆われているフィンランドでは、自然は人々のライフスタイルに大きな役割を果たしており、フィンランドに住む人や訪れるすべての人に、自然の中を探索したり、アウトドア活動を楽しんだりする自然享受権が与えられている。都会の喧騒を離れ、リラックスできる自然の中に身を置くことがストレスの軽減につながっているのかもしれない。
続いては「食材探しで心も穏やかに」。フィンランドは、近くの森や湖でベリーやマッシュルーム、ハーブや野菜といった新鮮な自然の恵みを探すのにもってこいの場所で、魚釣りも1年を通して楽しめる人気のアクティビティになっている。さらに、レストランシーンも急成長しており、フィンランドは美食の国としても注目だ。食材の採集のために森や野原を歩き回ることで穏やかなひと時を感じることができ、周囲の自然環境に感謝することで、セラピー効果も期待できる。
そして「水が持つ癒しの力」もあなどれない。フィンランドには188000もの美しい湖があり、アクティブな旅行者にとって、風景の美しさと静けさを堪能するのに、絶好のスポットになっている。
そして最後はもちろん、「サウナで幸せホルモンがアップ」だ。300万ものサウナがあるフィンランドでは、サウナは何千年にも渡って行われてきた伝統儀式であり、世代を問わず家族や友人たちが集まってつながることのできる場所として愛されている。フィンランド人が好んで言う「サウナ後の至福」、つまり「ととのう」状態の爽快感が幸福度を押し上げているのかもしれない。
ちなみに、日本の幸福度ランキングは対象149ヵ国のうち56位となっている。実は国土の約70%近くが森林で、12000以上の湖があると言われている日本。フィンランドと似たような環境は整っているので、フィンランドをお手本にすれば、幸福度ランキングをあげることができるのかもしれない。